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子宮頸がん予防ワクチン

現在、日本で接種できる子宮頸がんの予防ワクチンには、下記の2種類があります。

  • A …HPVの16型と18型の2つのHPVに対して感染予防効果を持つもの
  • B …HPVの16型と18型に加えて尖圭コンジローマの原因となる6型、11型と4つのHPVに対して感染予防効果を持つもの
原因ウイルスHPVとは?
  • 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることが知られています。
  • HPVはとてもありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性の80%以上が、50歳までに感染を経験するといわれています。特に若い年代の感染率は非常に高いと言われています。
  • 高リスク型のHPVが子宮頸部に感染しても症状はなく、殆どの感染は数年で自然に治ります。しかし一部に長い間感染が続くことがあり、その中のさらに一部の子宮頸部にがんが発生することがあります。感染したからといってすぐにがんが発症するわけではありません。人間の免疫力によって多くの場合、ウイルスは体から自然に排除されます。
  • この機能がうまく働かずにウイルスが子宮頸部に残り、長い間感染が続いた場合に、その部分の細胞が少しずつがん細胞へと進行していくことがあります。
接種するワクチンの種類については、医師とご相談ください。
  • ワクチンA  高リスク型 HPV 16型 18型
  • ワクチンB  高リスク型 HPV 16型 18型 低リスク型 HPV 6型 11型

「もう少し大人になってから・・・」というよりは、今、ワクチンできちんと予防しておくことが将来の病気を減らすために大切です。
十分な予防効果を得るため、必ず同じ種類のHPVワクチンを3回接種することが必要です。

子宮頸がん予防ワクチンの注意点
  • 6型、11型、16型、18型以外のHPV型に対しては予防効果が期待できません
  • 既に生じた病変の進行予防効果は期待できません
  • 長期予防効果は限定的で、追加接種の要否については明確な基準がありません
クリニックほりかわ小児科外来、堀川病院 健康管理部、で接種を行っています。
完全予約制です。電話でご確認ください。

以下 当院で使用しているワクチンの比較表です。

子宮頸がん予防ワクチン 『サーバリックス』と『ガーダシル』の違いについて
商品名 サーバリックス ガーダシル
製造販売元 グラクソ・スミスクライン株式会社 MSD株式会社
接種回数 3回 3回
接種間隔 1回目から1ヶ月後に2回目
1回目から6ヵ月後に3回目
1回目から2ヶ月後に2回目
1回目目から6カ月後に3回目
接種方法 1回に0.5mI筋肉注射 1回に0.5mI筋肉注射
対応する
HPV
HPV16、18型 HPV6、11、16、18型
予防効果 子宮頸がん 子宮頸がん
尖圭コンジローマ

(性器や肛門にできる小さな良性のイボ)
日本販売
開始時期
平成21年12月 平成23年8月
副反応 ※いずれのワクチンも注射部位の痛み・赤み・腫れが主な副反応です。
※接種後にアレルギー反応や血管迷走反射が現れることがありますので、接種後30分程度は座って様子を見てください。

接種に際しての
注意事項
※片方を接種した後に別のワクチンを接種することは安全性・有効性が確認されていないのでできません。1回目と同じワクチンを接種してください。
(公費助成で受ける方も1回目と異なるワクチンを接種した場合の接種回数分は助成対象とはなりませんのでご注意ください。)

※サーバリックス・ガーダシルのいずれについても、HPV16,18型に起因する子宮頸がんなどの予防効果が認められていますが、効果について直接比較したデーターはありません。
※ワクチンを接種しても全ての発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)を予防できるわけではありませんので、20歳を迎えたら定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましよう。
※ワクチンの効果は推計20年といわれています。約20年後に追加接種が必要かなど製薬会社や厚生労働省などの最新の情報を随時ホームページなどでご確認ください。


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